彼岸花を探して
  • About
  • Blog
  • Gallery
  • Books
  • SUZURI
  • mamegohan-dp
2020
21
Sep
彼岸花を探して

風景に撮らされている。

日中はまだ残暑が厳しい。

我ながらあざといな。

まだ少し早いみたいだ。

風景に撮らされている。

日中はまだ残暑が厳しい。

我ながらあざといな。

まだ少し早いみたいだ。

彼岸花を摘んで下校していたら、大好きだった君に「毒の花やのにー!」と言われて、怖くなって慌てて小川に捨てた。あれからずっと彼岸花を見るたびに、君のことを思い出す。電話口でそう言われて、川端康成の「掌の小説」にある掌編の一節を思い出した。

「別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます」ってくだりだ。そんな子供の頃の記憶より、もっと思い出作ったやろ?と応えると、それ以外の思い出は全部消したと、切り捨てられた。

彼岸花かーと検索したら、もう奈良では見頃らしい。今朝のお珍歩は少し足を延ばして、吉野の方に行ってみた。残念ながら、まだ季節には早い様子で、ほとんど咲いてはいなかったけれど。

帰って気づいたけれど、この写真の左上に、赤とんぼが写っている。

  • Tweet
  • Share
  • Pocket
  • Pin it

風景に撮らされている。

日中はまだ残暑が厳しい。

我ながらあざといな。

まだ少し早いみたいだ。

Copyright ©  GR biyori All Rights Reserved.
2020
21
Sep

彼岸花を探して

風景に撮らされている。

日中はまだ残暑が厳しい。

我ながらあざといな。

まだ少し早いみたいだ。

彼岸花を摘んで下校していたら、大好きだった君に「毒の花やのにー!」と言われて、怖くなって慌てて小川に捨てた。あれからずっと彼岸花を見るたびに、君のことを思い出す。電話口でそう言われて、川端康成の「掌の小説」にある掌編の一節を思い出した。

「別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます」ってくだりだ。そんな子供の頃の記憶より、もっと思い出作ったやろ?と応えると、それ以外の思い出は全部消したと、切り捨てられた。

彼岸花かーと検索したら、もう奈良では見頃らしい。今朝のお珍歩は少し足を延ばして、吉野の方に行ってみた。残念ながら、まだ季節には早い様子で、ほとんど咲いてはいなかったけれど。

帰って気づいたけれど、この写真の左上に、赤とんぼが写っている。

  • Tweet
  • Share
  • Pocket
  • Pin it