遺憾ながら転進する。
自撮り。
雪深い。
30分後に折り返す乗ってきた列車で富山に戻るか、1時間後の次にするか少し悩むけれど、結局敗退を受け入れて折り返し便に乗ることにした。今になって思えばピストン移動する上り列車は順調に動いている訳で、もう少し立ち止まって普段撮ることが出来ない雪景色を愛でれば良かったのだが、可愛くちょっとパニクって、こんな場所で取り残されたら凍死しちゃうモン☆と考えたのだ。
撮りテツ氏は次の次の列車まで2時間、この駅周辺で撮影するという。列車を撮っているぼくを撮りたいのだが良いかと言われた。別に良いんだけどこんなオッサン何で撮りたいの?そう訊くと、撮りテツのイメージアップだという。え、ナニ?ぼくそんなもんに貢献できんの?まぁファッションですね。あなたのようなオシャレな撮りテツがいるって分かると、イメージ変わるでしょ?って、ぼくは撮りテツではないし今日のぼくは言うほどオシャレでもないんだけど?履き古したリーバイスの501に、マクレガーの赤いダッフルコート、ビームスのニット帽、昨日買ったブランド不明の2万円ブーツ。普通のオッサンファッションやで?ブログに載せても良いですか?って、別に良いですけど。顔さえ明確にならなければ。そんなことより撮りテツの兄さんもコミュ力高いっすよね?撮りテツって凄く排他的でコミュ障なイメージあったんですけど。そう言うと、そういうの改善したいんですよねーと笑われた。うん、志を持ってるって凄いね。その意識に辿り着くまでに、色んな想いがあったんだろうなぁ。
何枚かウソ撮影現場を撮ってもらって、お互いに手を振って別れた。列車に乗り込む直前、ミラーに映った自分を撮った。映っているのはタダのオッサンで、撮りテツのイメージアップに貢献するほど、オシャレだとは思えなかったよ。