2022
4
Dec

生活雑感

つかこうへい好きなおじさんの特徴とか

劇作家で小説家のつかこうへいは、一時代を築いた天才ではあるが、もはや今日性のある作家ではない。没後12年が過ぎて、書店でその名前を見ることも少なくなった。残念な話ではあるんだけれど。

ぼくと同年代からプラス10歳程度のおじさん限定なのだが、つかこうへいを好きだった、つかこうへいを読んだという人に、なぜか中途半端なファンはいない。全員かなりガチ目の、いわばマニアなのだ(少なくともぼくの周囲では)今も読んでる訳ではなく、過去に読んだ作品だけで十二分に語り合って酒が飲める。これは非常に珍しいある種の「作家性」ではないだろうか?稀有な作家性。

つかこうへいを語るといっても、被虐と加虐、韓国人としてのアイデンティティとか、そんなことは二の次だ。おっさんマニアが語りたいのは、作家の本質の部分ではない(もちろんないがしろにしている訳ではないけれど!)ぼくらが肴にしたいのは、荒唐無稽な作品設定や軽妙洒脱過ぎる言葉選びだ(あと現在では大御所になってる俳優たちの、嘘か本当か分からないエピソード)

そのつかこうへいが好んで使う言葉に「ロンパリ」がある。今となっては完全にアウトな単語だけれど、斜視のことだ。片方の目でロンドンを見て、片方の目でパリを見るから「ロンパリ」。考えた奴誰だよ、みたいな差別用語。差別用語に軽妙洒脱もねぇだろ?と突っ込む人はいるかもだけど、軽妙洒脱としか言いようがないのだから勘弁してほしい。

そのロンパリなのだが、ぼくもどうやら最近デビューしたっぽい。ロンパリデビュー。遅咲き。超遅咲き。

鏡を見て気づいた瞬間はさすがにショックだったけれど、仕方ねぇと次の瞬間には納得しちゃった。是非に及ばず。本能寺の信長か!

このブログで書いたかどうかは分からないけれど、失明とまではいかないが、左目が急激に見えなくなっている。持病の症状である眼底出血が視力に影響したらしい。眼底出血がなくなれば回復するらしいのだけど、そもそも前妻に殴られてぼくの左目は痛んでいて、それも影響しているのかもしれない。

その左目が時々変な方向に動いているのだ。まさに明後日の方向。実際に動いたところも目撃したけれど、ジオン軍のモビルスーツのモノアイみたいな感じ。録画して人間MSってYouTuberデビューしてやろうかと思ったくらい。

このまま左目が見えなくなると、たぶん車も運転できなくなる。ただ左で良かったのは、カメラのファインダーを覗くのには影響がないことだ。都会暮らしならクルマに乗る必要もない。写真が撮れればそれでいい。

歳をとっていくと色んな部分がポンコツになっていく。思考回路とかチンチンとか。そういうのを肩ひじ張らずに受け入れていけたら、オッサンになるのも悪くないのかもしれない。




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